こんにちは、ra-hmの赤塚里奈です(*^^*)
実は、休業中に絵の勉強を始めたことをきっかけにアートや美術史を学ぶことが趣味になり、最近お休みの日にちょこちょこ美術展に行っています。
今回は現在、大阪の中之島美術館で開催されているトリオ展「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」に行ってきた時のゆるレポートを書いてみようと思います。
マグリットさん生でみてみたいな〜。岡本太郎とか草間彌生とかピカソとかなんかすごい画家さんの絵がいっぱい集まってるらしいし、行ってみようかな〜。
と、大して下調べもせずゆるい気持ちで行ってみました。
油絵歴1年、アートど素人の一般人による正直な感想をただただ備忘録的に書き連ねておりますのでどうぞ生あたたかい目で見守ってください。
駅から遠いぜ、中之島美術館。
しょっぱなから愚痴ってごめんなさい。笑
岡本太郎とかモネとか割と一般人でもちょっと気になるかも!的な展示をよくやってくれる中之島美術館さん。今までも行きたい行きたいと思いながらなかなか行けてなかった理由、それは…
アクセスがいまいちすぎる…
京阪だと渡辺橋駅から徒歩5分みたいなんですが、他の沿線の駅からは10分以上歩きます。京阪沿線以外の人は大阪駅からバスに乗るか、地下鉄の肥後橋駅か淀屋橋駅からしっかりお散歩するの覚悟で行った方がいいかも。
レトロおしゃれな建造物がちょこちょこあったり川がいい感じだったりおしゃれなカフェがちょいちょいあるので景色は良いのでお散歩コースとしては良きです。
帰りは中之島フェスティバルタワー・ウエスト1Fにあるシティベーカリーでキッシュを食べて帰りました。
おしゃれだぜ、中之島美術館。
とにかく広い。広い上に、天井スコーーーーンって感じの建物なので余計広く感じました。展示会場までながーーーーーーーいエスカレーターでのぼりおりします。
作品はほとんど全て撮影OK
このトリオ展が特別なのか、中之島美術館の方針なのか、カメラNGマークがついているもの以外は基本撮影OKでした。
ちょっと衝撃。最近の美術展ってそんな感じなのかな?
あれ良かったなーーーって思っても、タイトル見ても絵の脳内映像とリンクしなくてそのまま記憶の彼方に消えていってしまう私にはとてもありがたいシステム!
ということで、ここからは私がビビッと来た作品を写真と共にお届けします。
個人的にビビッときた作品たち
佐伯祐三 / 郵便配達夫
一発目は佐伯祐三さんの作品でした。
近くでみるとなんだか不思議な吸引力とエネルギーがある絵でした。
このおじさんはなんか見覚えがあるなぁと思いつつ、佐伯祐三さんは名前を聞いてもピンとこないぐらいの知識量でした。
後に山田五郎さんのYoutubeで解説を聞いたところ、大阪出身の画家さんらしいですね。
こちらの解説によると、このおじさんは結核でかなり弱りきってる時に描いたものらしいです。すごいな…
佐伯祐三 / ガス灯と広告
佐伯祐三 / カフェのテラス
この辺も佐伯さん。
額縁も文字が描いてあっておしゃれでかわいい。
佐伯さんの作品、展示のなかった絵のポストカードも売店でいっぱい売ってたのですが、なんか直感的に「おしゃれ!!」って思う絵が多かったです。(超個人的感想)
荒々しいようでよく見ると繊細なタッチなのか、細かく描き込まれた文字なのか、暗いようでどこかあたたかみを感じる配色なのか…何がそう思わせてくれるのかはわからないんですが、
なんか、おっしゃれ〜!!でもなんか親近感わく〜!すき〜!
ってなりました(語彙力の限界)
家に飾りたくなる感じ。
ロベール・ドローネ / 鏡台の前の裸婦(読書する女性)
この画家さんは絵も画家名も前知識ゼロで初めてみました。
抽象画らしいのですが、色合いも美しく、女性の肌や髪の毛の柔らかさ、リラックスして本読んでる感じ、裸っぽいのにハイヒール履いててなんか色っぽさが増してる感じとかが伝わって来て、好きやな〜ってなりました。
フェリックス・デル・マルル / オルレアン駅のメトロ
これも抽象画なのかな?画家名も作品も前知識ゼロ。ググっても情報でてこず。
画材が「インク・グァッシュ・パステル・紙」って書いてあって、どんなふうに描いたんだろ〜?紙も結構ボロッとしてるから元は地の色ももっと白かったのかなぁ〜?とか思いながらみてました。
なんか色んなものがギュギュっと描き込まれてて鉄道とか産業とかがどんどん発展していって街が近代化していって圧倒される感じ…?って受け取りました(説明文読め)
北脇昇 / 空港
これはタイトルが「空港」。なんで空港?って思いながら見てると…
言われてみれば確かに飛行場の飛行機にみえるー!!おもろー!
ってなった絵(感想が幼児)
ルネ・マグリット / レディ・メイドの花束
ほんでこれはマグリットさん。
いやぁ〜〜〜見た瞬間にサブイボぶわぁぁぁぁぁって立って足が地面に引っ付いて取れなくなりました。
怖くて。笑
想像の4倍ぐらい大きい絵で、真ん前に立つとね、この帽子の男性の頭部がめっちゃ怖いねん。後頭部。妙に大きく感じる耳とかリアルに描き込まれてるぴっちりセットされた髪とかさ。
なんかこう、ちょうど子供が大人を見上げるとこれぐらいの角度とボリュームに見えるよなぁって感じの後頭部なんですよ。
この後頭部みてると普段からめちゃくちゃ恐れてる大人に今から説教部屋へ連れていかれる5歳児みたいな気持ちなるねん(そんな経験ないけど)
ほんでこの前にいるわけわからんヴィーナスが余計にこの後頭部の怖さを増してくるねん…
絶対グルやんこのヴィーナス。(なんの)
写真じゃあの悍ましさが全然わからへん、、、
やっぱ生で見るって意味あるんやなって思いました。
もう2度とみたくないけど(そんぐらい怖かった…)
サルバドール・ダリ / 幽霊と幻影
こちらはダリさん。時計が溶けてる変な絵のイメージしかなかったけど
シンプルにめちゃくちゃ絵が上手いなって思いました(何様)
けっこう小さいキャンバスなのに、雲の滑らかなグラデーションの美しさとか、ちっちゃく描かれたなんか落ち込んでそうなメイドさんと水たまりの質感の写実性とか、よくわからんサンゴみたいなオブジェの表面の細かい質感とか模様の描き込みとかが、キレイだな〜ってなりました。
ジョルジョ・デ・キリコ / 慰めのアンティゴネ
ほんでキリコォォォォォォォォォォォ!!!!!!!
先生!!!!いてはったんですかキリコ先生!!!!キャァァァァァァァァァ!!!!!!!
って一人静かに興奮してました。パリ市立近代美術館、ほんまありがとう。(古いわ)
なんっっっって優しい絵なんだ…
マグリットにビビり散らかした後にみたので相乗効果で癒し効果が半端なかったです。半泣きになりました。(さすがに一人で絵の前で泣くのは恥ずかしいので全力で堪えた)
実はこのジョルジョ・デ・キリコ先生、現在兵庫県の神戸市立博物館で「デ・キリコ展」が開催されておりまして、
こちらもちょっと前に足を運んだんです。
正直、33年生きてきてこんなにアートに心動かされたことはないってぐらいの衝撃を受けました。
ここまで読んでくださった皆様ならお分かりの通り、どんな名画を見ても「わぁ〜飛行機やぁ〜」「え〜めっちゃすきぃ〜」ぐらいの残念な感想しか述べられない言語化偏差値低めのアート超ど素人な私です。
そんな私が衝撃を受け、涙し、図書館の関連書籍を片っ端から読み散らかすほどどハマりしている、それがキリコ先生なのです。
ちなみに先述したマグリットさんはキリコ先生の『愛の唄』という作品を見てボロ泣きしたそうです。ぜひググってみてください。絶対泣けません。(泣けへんのかい)
キリコ先生への気持ちがなかなか整理というか消化というか、処理しきれず…デ・キリコ展の感想より先にこのトリオ展の記事から書き始めました。
キリコ先生の絵は好きとかそんな言葉では言い表せないんです。そんな次元やないのです。あぁぁぁぁこの絵が欲しい…喉から手が出るほど欲しい…絶対無理やけど。笑
いつか必ず模写しようと思いながら休憩挟んで4回戻って見に行きました。
なんでポストカード売ってくれへんねん中之島美術館。
途中の休憩エリアも景色が良くておしゃれでした。
岸田劉生 / 麗子肖像(麗子五歳之像)
あれ、この麗子さんってあのおかっぱの麗子さんと一緒?と思いつつみてましたが同じ人でした。
写真よりリアルというか、生々しさを感じる絵でした。
油絵の写実的な肖像画ってものによっては写真より本物っぽいというか、生々しく感じることあるんだけどこれなんでなんだろう。なんか、もう、そこおるやん…みたいな。知らんけど。
そういえば山田五郎さんのこちらの岸田劉生回を観てお父さん大事にしようって思いました(何の話)
藤田嗣治(レオナール・フジタ)/ 五人の裸婦
藤田さんはわんこと背景のお花のパターンが可愛かった。サインもおしゃれ。漢字のサインもいいなぁ。
ただ、裸体の女性が複数人おもむろにポージングした絵画をみるといつも「スンッ」ってなっちゃう現象なんなんだろう(しらんわ)
絵がどうこうより「え…みんなどしたん?どういう状況…?」ってツッコミが先走ってしまう。
藤田さんはオダギリジョーが主演で映画化もされてるそうです。
ピエール・ボナール / 昼食
なんか爽やか〜と思ってよく見たら顔が怖い。エネルギッシュなお花となんか諦めたような、冷めたような顔の少女(?)とのギャップに違和感を感じた絵でした。(作者の本意は知らない)
…後に調べたら少女じゃなくて奥さんだったw
めっちゃお風呂好きな奥さんを狂ったように描きまくった画家さんだったそう。
草間彌生 / No. H. Red
草間彌生さんは名前はよく知っていましたが作品は初めて見ました。
このデカいキャンバスにこれ描いたんだぁ….と、すごい執念を感じた。
近くで見るとゾクゾクしました。
点で水玉を描いてるんじゃなくて線で水玉を描いている
森村泰昌 / 肖像(カミーユ・ルラン)》
これ絵なの?写真なの??とよくわからず。後から調べたら写真でした。
森村泰昌さんの「なにものかに扮するセルフポートレイト写真」シリーズらしい。
ネットで他の作品もいっぱい出て来て面白かったです。
おわりに
いやぁ面白かった。
現代アートまで来ると正直よくわからなかったけど、どの作品からもアーティストのエネルギーを感じて、何でもネットで情報収集できる時代になったけどやっぱ生で作品見るって良いなってなりました。
トリオ展の趣旨というか、目玉作品はわたしの知識量では味わい切れなかったので、ただただ自分が『おおー!!』となった作品とその感想をつらつら書いてみました。
美術展行った後に他の方の感想ブログ読むのも結構好きなので、トリオ展に行かれる方はぜひ感想ブログ書いて頂いてシェアして欲しいです。
それでは!