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こんにちは!ra-hmの赤塚里奈です(*^^*)
今回の記事では、私の趣味の一つでもあり、お客様からも興味を持っていただくことの多い「普段着きもの」のはじめ方について書いてみようと思います!
「普段着きもの」とは?
毎日来ているお洋服と同じ感覚で、いわゆる「普段着」としてなんでも無い日にも着られる着物を、私は「普段着きもの」と呼んでいます。
子供が生まれてからは圧倒的に着る機会は減ってしまいましたが、
着物を着ている時のあの少し背筋がシャンと伸びる感覚、見惚れるような鮮やかな色彩のアンティーク着物を身に纏った時のときめき、
一着の着物でも帯や半衿・アクセサリー・洋服と組み合わせて無限大の着こなしができる楽しさ…
着物はこういった洋服とは全然違う楽しさがあり、今でも大好きです。
こんな私ですが、最初は「着物」というものが何か別世界のものというか、なんだか庶民には手が届かない存在(笑)のように感じていました。
理由としては、
- 着物って高そう…(ウン十万〜ウン百万とかしそう)
- 着てるだけで苦しそう…(卒業式のレンタル袴でもしんどかった)
- 着るのが難しくて着付け教室とか行かないといけないんでしょ?(そして高い着物売りつけられそう)
- 着付け道具もたくさんあって揃えるの大変そう
- 着物着てどこ行ったらいいの?
- 保管がめんどくさそう
- 足袋とか草履で歩くのしんどそう(すぐ靴擦れとかできそう)
- なんか格とか季節の柄とかしきたりがコチコチで難しそう
- …etc
なんか…お金がかかりそう!着てるだけで疲れそう!わからないことが多すぎる!(>_<)
という感じで、憧れはあるものの「めんどくさい」が勝ってなかなか手を出せずにいました。笑
今回の記事では、過去の私のように「着物に憧れはあるけど色々わかんないしめんどくさい…でもやっぱ着てみたい!」という方の背中を押せるような、
きもの初心者さんが着付け教室にも着物屋さんにも行かずに「普段着きものデビュー」する方法について書いていきます!
ステップ① ネットで着物・帯・着付け小物を買おう!
実は、着物も帯も着付け小物も、ぜーんぶネット通販で買えます!
それぞれ私なりに考えた初心者さんにおすすめのものを紹介していきますね。
着物は断然「デニム着物」がお勧め
初心者さんに私が断然お勧めしたいのがデニム着物です。
デニムの着物…??だと…???
写真でお見せするとこんな感じ。ジーパンみたいなかたくて厚いデニムではなく、デニムシャツのような薄手で柔らかいデニムでできているものが多いです。
うちの専属モデルけーこちゃんが美しすぎる。
私がデニム着物をお勧めする理由は3つあります。
安いものなら5~6千円ぐらいからネットで買えます。おすすめはこのあたり。
京越さんは着付け小物も安いので、まとめ買いするのもお勧め!
上の写真でけーこちゃんが着ているのはTAYU-TAFUさんのインディゴです。
同じぐらいの価格帯で安く売ってる着物だとポリエステルの着物をよく見かけるのですが、ポリエステルの着物は初心者さんはめっちゃ着にくいです。
めっっっっっっちゃ滑ってイライラするの!!!笑
着付けしてる最中もツルツル滑ってうまく固定できないし、着て出歩いてる最中も着崩れてきやすいんです…冬場は静電気も気になります。
その辺の難点を解消してるちょっと高級なポリエステル着物もあるのですがその分ちょっぴり高いです。
それより、綿なので滑りにくく、着付けも楽で着心地も良いデニム着物の方が個人的にはおすすめかな〜と思います!
安さでいくなら古着屋さんのリサイクル正絹着物もありなのですが、昔ながらの正絹のお着物は、
- 自宅で洗濯ができない
- 水滴レベルの水でもついてしまったらシミになる
- 虫がつきやすいので防虫剤が必須
- 定期的にクリーニングに出したり虫干ししないといけない
- リサイクル品は独特のにおいがあるしなかなかとれない
…といった要注意ポイントがあり、お手入れや管理が結構大変なんです。
ところが、デニム着物はデニムなので、洋服のデニムシャツと同じような扱いで大丈夫です。
家で洗濯もできるし雨の日も着られるし洋服と同じ場所に畳んでしまって置いてOK!
デニム着物は基本的には無地のものが多いので、どんな柄の帯や半衿とも喧嘩せずコーディネートがしやすいんです。
メガネにベレー帽にストライプの半襟に花柄のスカーフにアフリカンファブリックの半幅帯に…というガチャガチャコーデでもこんな感じ(笑)
足元は映ってないけどレース靴下×パンプスでした。
洋服生地なのでタートルネックやシャツ・ブラウスなどを下に来て和洋折衷コーデをしてもハマりやすいです!
ブーツやパンプスとの相性も良いので、草履が苦手な人もコーデが組みやすいです。
お次はおすすめの帯をご紹介します。
帯はまずは「半幅帯」を買おう!
普段着着物として着用するのであれば、初心者さんは安くて結ぶのが簡単な「半幅帯」がお勧めです。
こちらのようなリバーシブルの半幅帯は表に出す面を変えるだけで同じ着物・帯でも印象が変えられるのがメリット。
ちょっと価格帯は上がりますが、博多織の半幅帯は、帯締めや帯揚といった装飾がなくても存在感がしっかり出るし、浴衣とも相性バッチリなので1本持ってると便利です!
minneやcreemaなどのハンドメイドマーケットで販売されている洋柄やエスニック柄生地で作られた半幅帯もおしゃれだしデニム着物との相性もピッタリです!
上で出てきたけーこちゃんと私の写真で合わせている半幅帯は、両方minneでハンドメイド作家さんから購入したものです。
着物ほど素材を気にしすぎなくてもいいかな〜というのが個人的な感想ですが、迷ったら
- とにかく安いもので手軽に始めたい方→ポリエステル半幅帯
- 安っぽいのは嫌!正統派っぽい着こなしに憧れる方→博多織半幅帯
- 小洒落た・個性的な着こなしがしてみたい方→ハンドメイド半幅帯
って感じで探してもらったら良いかなと思います!
着付け小物はセットもいいけど、厳選したものをバラで買うと着付け時間短縮・着崩れ防止に!
着付け小物はセットで売られているものも多いですが、「普段着きもの」として時短で着られて快適に過ごすための着付け小物に厳選すると、私のオススメは以下のものになります。
襦袢の半衿のとこに入れてシャキッとさせるやつ
襟元を固定するのに使います。腰紐でも代用できるのですが、ゴムで伸縮するこちらの方が着心地が楽で気崩れにくいのでいつもこちらを愛用しています。
襦袢と着物の襟元を固定するのに使います。正絹の縛るタイプよりゴムタイプのメッシュ伊達締めのほうがしっかり固定できて締めつけ感が少なく楽なのでおすすめです。
着物の腰周りを固定する時に使います。腰紐でも代用できるのですが、ゴムで伸縮するこちらの方が着心地が楽で気崩れにくいのでいつもこちらを愛用しています。
筒袖(着物の袖みたいなヒラヒラがついてないやつ)のものでok!
結婚式参列など正装として着物を着る時は肌襦袢+長襦袢を着るのですが、普段着として着る時はめんどくさいし暑いので笑
1枚で肌襦袢+長襦袢の役割をしてくれる衿付きスリップか、半襦袢+裾除け(二部式襦袢)で済ませています。
あると見栄えが変わる!特にCカップ以上ある人は使うことをおすすめします。
胸下のバストトップとアンダーの差をなだらかに補正するのに使います。タオルでも補正できますが、汗をよく吸ってくれてタオルよりスッキリしてごわつかないので私はてぬぐい派!
おまけにハンカチがわりにも飾ってインテリアにもなって万能!
かまわぬさんのてぬぐいは、肌触りも最高で柄もめちゃくちゃ可愛いのでめっちゃ集めてます。
にじゆらさんは洋風な柄もあってこちらも最高に可愛い。
腰周りの補正に使います。あるとおはしょりがまっすぐになって、すっきりします!ウエストとヒップの差が大きい人は使う事をおすすめします。
タオルでも代用できますがちゃちゃっと付けられて楽なので私はこちらを使っています。
スリップタイプの襟付き肌襦袢を使う場合はある方が安心。浴衣の下にも着れて便利です!
ユニクのメンズのエアリズムステテコや、リラコとかでもOK!
伸びるタイプを選ぶと足が楽です!
草履履きなれてなくても足が痛くなりにくい!雨でもOK。
補正パッド・和装ブラ・てぬぐいはなくても着付けできますが、見栄えが良くなるのと着崩れにくくなるのであると便利!
ステップ② 着付けを学ぶ
ステップ①長いわ!笑
そう、実は着物はものを揃えるのが1番めんどくさかったりします。笑
着付けは最近はいろんなYoutuberさんが着付け動画を配信してくださっているのでそちらを参考にしても良いと思うのですが、私は最初は静止画で見た方が頭に入りやすかったです。
動画で滑らかに動いてるのを何度みてもそもぞ着物の構造もよく分かってないので「なにがどうなってこうなるんだい……???」ってなってしまうというかw
これは個人差もあると思うのですが、私は本をよく参考にしていました。
オススメのきもの着付け本
こちらの着付け講師をされているayaayaさんの本は帯結びの本なのですが、着付けの方法も掲載されています。
帯結ばない帯結びは簡単だし、着心地も締め付け感ゼロで楽だし、見栄えも良いので是非参考にしてみてほしいです!
こちらはわたしが着物を着始めた頃に買った本です。
着付けの方法だけでなく、着物や帯の格、着付け小物や帯揚げ・帯締め・帯留め等の装飾関連の種類や、節ごとの使い分け等…着物に関する予備知識を網羅してくれてるので、
これから着物をもっと楽しみたい!まずは諸々の基礎知識が欲しい!という方にオススメの本です。
個人的ここは抑えとくとベター!な着付けポイント
本やYoutubeで頑張って着付けてみた!!……けど、これで本当に大丈夫……???
まわりに着物着る人がいないと正解がわからないので、
独学で頑張って着てみても不安になるんですよね着なれてないころって…
ということで、普段着きもの歴6年目の素人による独断と偏見に基づく、超個人的な「普段着きもの着付け、これおさえとけば大丈夫っしょ!ポイント」をまとめてみます。笑
友人たちのうなじが美しい…
詰まってても別に良いんですよ?ただ、ちょっと垢抜けない感じには見えやすいかな〜というのが個人的感想。子供は衣紋を抜かずに着るので、子供っぽい印象になるのかも。
拳一個分はやっぱあいてるほうがベターだと思います。コツは襦袢の胸元を伊達締めでしっかり固定すること!
あきすぎもだらしなく見えるので要注意(私はうっかり開けすぎちゃうタイプw)
半衿が着物に埋もれないように、少なくともこれぐらいは見えてると自然かな〜という感覚。
広めに見せるのも大正ロマンな感じでおしゃれ!私はアンティーク着物が大好きなので幅広にしてることが多いです。
これとかはアンティーク着物でがっつり衿みせしてます↓
着慣れない頃っておはしょりがごわついたり長くなりがちなんですが、ここがもたつくとスタイル悪く見えちゃうので丁寧に仕上げましょう!
草履脱いだら着物ずっちゃわない?!ぐらい気持ち長めがベター!写真の裾丈でもちょっと短いかな〜という感じ。短い方が歩きやすいんですが足袋の足首が見えるほど短いとちょっとワンパク坊主感が出るというかw
歩きにくい!きになる!って人は潔く短く着付けてショートブーツ履いちゃったほうがカッコよく決まるかも。
着物はまとめ髪のが断然しっくりきます。
もちろんおろしたら変!ってわけではないですが、イメージ的に着物の時はまとめ髪のイメージを持っている人の方が多いのでなんとなく見慣れない=違和感に感じやすいのと、シンプルに衣紋とか襟周りでもたつくし崩れやすいし鬱陶しいですw
着慣れてきて色んな着こなしを楽しめるようになったらで良いかと!
短い人もアイロンで髪の表面にツヤ感を出すだけで一気にきちんと感が出ます
普段着きものとはいえ、どうしたって世間の着物のイメージとしてパッと見キレイめ・洋服よりフォーマルに見えるので、スッピンだとちぐはぐ感が出てしまいやすいです。
普段あまりメイクをしない方でも、化粧下地やファンデで素肌感をぼかして、眉毛とリップだけはしっかり描いておくのがお勧めです!
ステップ③着物を着て出かけてみよう!
さあ着物を着れるようになったぞ!…で、どこ行くの?
いざ着物を着れたぞ!となっても、
なんか小っ恥ずかしくて外にきていく勇気が出ない…という方もいるのではないでしょうか?
そんな方におすすめの、「普段着着物お出かけスポット」をご紹介します!
大きめの神社・お寺に観光がてら行ってみる
神社仏閣は着物が映えます。もう景観の一部になっちまえ!!!の術です(なんやそれ)
周りの目の立場から見ると、着物を着て都会のど真ん中を歩いているより、着物を着て神社仏閣を歩いている方が違和感薄くないですか?…という自論です笑
着物を着て参拝するとなんだかより背筋が伸びるような、清々しい気持ちになれますし、七五三やお正月の時期は着物を着て参拝している方もちらほらいらっしゃるので着ていきやすい場所の一つかなぁと個人的に思っています。
着物人口の多い観光地に行ってみる
これももう景観の一部になっちまえ!!!の術です(だからなんやそれ)
レンタル着物屋さんがあるような観光地エリアは着物で出歩いている人が多いので、紛れやすい!心細くない!笑
私は大阪に住んでいるのでよく京都に行きますが、関東の方だと浅草とかになるのかな?城下町とかお近くの歴史的な観光スポットにぜひ足を運んでみましょう!
古着着物屋さんに行ってみる
古着着物屋さんは店員さんもお客さんも着物を着ている人が結構います。
色んな方の普段着着物の着こなしがみれて楽しいですし、お店によっては着物も帯も数百円から売られているので、初心者さんが色々集めて試すのにピッタリです!
関西エリアに住んでいる方は、ぜひ船場センタービルに行ってみて欲しいです。 リサイクル着物屋さんはもちろんのこと、リーズナブルで現代風の着物や帯を売っているお店もたくさんあります。
滋賀県にあるtentoさんは 私が起き始めた頃に、着物好きの友達が連れて行ってくれたお店です。ぱっと見着物屋さんに見えないおしゃれな外観、現代風のおしゃれな着こなしをしている。店員さんうっとりするような美しいアンティーク着物屋オリジナル着物雑貨など何時間も居座ってしまうような素敵空間です。
試着をたくさんさせてくれるんで、帰る頃には、心のほくほく財布はすっからかん笑
今風の着物の着こなしに憧れている、アンティーク着物に興味がある、という方はぜひぜひ遊びに行ってみて下さい!
普段着きものデビューした頃に友達のtentoさんにいった時の記事はこちら↓
美術館に行ってみる
美術館ってなんとなくちょっとおしゃれしていきたい場所じゃないですか。ちょっとキレイめなワンピースを着ていく位の感覚で着物を着て行ってみるのも良いんじゃないかと思います。
今日はゴッホを見に行くから、ひまわりの柄の入った帯をつけていくぞー!
なんていう遊び方もできるのが着物の面白さの1つだと思います
こちらのゴフクヤサン・ドットコムさんなんかではクリムトからの帯屋着物半襟なんかも販売されていたりします。 (船場センタービルに実店舗もあります)
こういうのもすごく楽しい…!
百貨店内のカフェに行ってみる
百貨店ってちょっとだけかしこまった雰囲気があるので、着物でも行きやすいというか…(完全に気持ちの問題笑)
私の大阪にある梅田の阪急百貨店・阪神百貨店・大丸百貨店なんかでは、たまに着物の催事もやってたりするので、そういう時は着物を着て店内を歩いている人もよく見かけますし、来て行きやすい場所の1つかなと思っています。
私は梅田の大丸百貨店に入っているカフェラと言うカフェによく行きます!
さあ、あと必要なのは着て出かける勇気だけ!!!
色々書いていたらめちゃくちゃ長い記事になってしまいました。笑
ここまで読んでくださった皆さん本当にありがとうございます。この記事をきっかけに普段着着物に挑戦してみたいなーと思われる方が1人でも増えたら嬉しい限りです。一緒に沼おちしましょう!!笑